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梅雨入りと暑さと氷

静岡県、梅雨入り

去る5月16日、静岡県の梅雨入りが発表されました。

静岡県内梅雨入り 平年より21日、昨年より25日早く|あなたの静岡新聞 (at-s.com)

 

実際、ここ最近の焼津は雨が続いており、青空はなかなか拝めません。

こうなると豪雨による被害も心配になります。以前は台風による雨漏りで被害を受けただけに、気になるところです。

そして、梅雨入りと前後して気温が上がってきており、夏の足音も聞こえてきました。

 

夏。

運ばれてきた魚が溶けやすくなり、溶けて温かくなった魚を入庫すると冷蔵庫の温度が上がります。

扉を開けた際に冷気が漏れて熱い外気が冷蔵庫内に侵入すると、冷蔵庫の温度が上がります。

庫内の気温が上昇して温度変化が生じると、冷気を送る送風口のあたりに霜ができて、冷凍効率が下がります。効率的に庫内の気温を下げることができなくなるので、やっぱり冷蔵庫の温度が上がります。

庫内の気温が上がれば冷凍機が稼働して気温を下げます。が、冷凍効率が下がると冷凍機が稼働する回数が増えるため、より多くの水と電気を使います。当然会社負担で。

 

まあ、それでも庫内の温度は冷凍機により保たれるので保管物の状態に悪影響が出るところまでいくことはまずないのですが、冷蔵庫を運営する者としましては夏の暑さは歓迎されたものではありません。

というより、単純に暑さで魚の鮮度が落ちやすくなるので、暑さは魚屋にとり警戒対象です。

魚と氷

 

夏に限らず、魚の鮮度を保つため重要なのが氷。

鮮魚を運搬する際は氷を一緒に入れてやることが通常です。

運搬に限らず、市場で魚を並べておく際にも使います。

 

焼津の小川港もそうですが、漁港に製氷工場が併設されているのは単純に使う頻度と量が多いからにほかなりません。水産業には必須のものです。

 

ただし、これがあまりに多いのも困りもの。

魚屋が魚を買う際は基本的にkg単価で値段を計算しますが、表示された重量に水や氷が含まれているかは重要な問題です。魚屋は魚に金を払うのであり、水や氷に払うわけではありませんので。

基本的に無視できる量であるか、あらかじめ水引き分として1%程度引いておくことが通常ですが、取り決め次第ではクレームの対象になることも。

 

 

左の画像は冷凍のカツオですが、そこから大量の氷が出てきました。

さながら鉱脈です。

 

あと、作業に支障が出ることがあります。

 

放っておけば溶けるとはいえ、大量の氷は単純に邪魔ですし、溶けたら溶けたで地面に水が撒かれることになるので滑りやすくなって危険です。酷いときは、フォークリフトのタイヤが滑って進行に支障が出てしまうケースもあるとか。

 

色々申しましたが、氷は魚の鮮度管理に必須…とはいえ、管理はきちんとしておきたいところです。

夏と氷、といえば…

当然、かき氷でしょう。

夏の足音が近くなるとともに、その出番も近づいています。

最近は依然当ブログにて紹介したような、凝りに凝ったゴージャスなかき氷が焼津でも頂けますし、今年も楽しみです。