村兼水産は大きな被害なし
全国各地に甚大な被害をもたらした台風19号、焼津も被害が出ました。
まず報告しますに、当社は人員施設ともに大きな被害は出ませんでした。危惧されていた停電も幸いにして起こらず、冷凍機関係は問題なしです。
他方で第3冷蔵庫では雨漏りがあり、事務室に漏水して床が水浸し&泥だらけになってしまいました。豪雨を排水溝で流しきれず、屋内に漏れてしまったものと考えられます。そのため電気プラグが漏電を起こし、PCや電話といった設備が一時使用不能になりましたが、14日には復旧しました。
台風後の小川港
焼津でも各所で被害が出ましたが、恐らく最も被害が大きかったのは小川港ではないでしょうか。
海沿いに建つ物置小屋は壁が歪み窓は破れ、中に停車してあったフォークリフトにも影響が出た模様です。
水揚げに用いるコンベアも流されてしまい、そのほとんどは使用不能とのこと。海水も使えないので活魚の水揚げができません。
少なくとも今週一週間はまともな水揚げは無理そうです。
台風後の焼津港
もちろん焼津港にも被害が出ました。
鮮魚売場は扉が波で壊れ(画像左)、旋網の船凍カツオ水揚げに使う外港でも、外壁が一部はがれたり、設備が流される等。付近の自動販売機は波にさらわれて場所が動いてしまいました(画像中央)。水位の高さがうかがえます。当然使用不能。
ただ被害は小川港ほどではなく、本日も旋網のカツオ水揚げがありました(画像下)。明日も一本釣りのカツオ水揚げ予定があります。
一際目を引いたのはうず高く積まれた流木の山(画像右)。どうやって処理するのでしょうか…。
漁港以外
その他にも、海沿いや川の近く、さらに標高が低い地点を中心に被害が出ています。
聞くところによると、水産加工団地では水による被害が出た模様です。中には製造済みの製品が水を被ってしまい、出荷不可能になってしまったとも。また、加工屋さんでは設備に被害が出たとの声が多く聞こえました。
ただ、全体としては、致命的といえるような被害が出たところはなかったようです。
最後に
今回の台風では長野県や関東、東北地方で甚大な被害が出ましたが、被害に遭われた方の無事と一刻も早い復旧をお祈りいたします。
海水温の上昇により、台風の勢力は今後も増すばかりでしょう。ここまでのものとなるとそれはわかりませんが…。
限界はあるにせよ、対策を進めなければなりませんね。